女性ホルモンの分泌量が増える精油とは?

メディカルアロマを本格的に学ぶ
NARD アロマ・アドバイザーコースは全部で12回。

最後のレッスンでは「女性のためのアロマテラピー」について学びます。

前回のレッスンの様子(☆)

最近、長崎大学大学院の研究者の方達が、精油の吸入が女性ホルモンに与える影響を発表しました。
どんな研究かというと・・・

 

40代の女性15名に、10種類の精油を20分間吸入してもらい、
吸入前後の唾液中のエストロゲン(女性ホルモンの一つ)の濃度を測定しました。

使われた10種類の精油は

クラリセージ、イランイラン、オレンジ・スィート、ジャスミン、カモミール・ローマン、ゼラニウム、フランキンセンス、ラベンダ―、ネロリ、ローズオットー。

いずれも、更年期症状の緩和によく使われている精油です。

 

実験でわかった2本の精油

 

その結果、吸入後に唾液中のエストロゲン濃度が上昇するのが確認できた精油が2つ。

まずは<ローズオットー>

 

そして、もう一つの精油が<ゼラニウム>でした。

こちらは、5月に教室の庭で咲いていたゼラニウム。
こんなに可愛い花が咲きますが、精油は葉から採られたものです。

外出先から戻ってきて、ホッとしたい時は、玄関先のゼラニウムの葉っぱをモミモミ…。

葉から、あの甘く華やかな香りがして、気持ちがふわっとやわらぎます^^

 

美のホルモン「エストロゲン」

「美のホルモン」とも呼ばれる、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」

女性らしい体つきやお肌のハリに影響するほかに、脂質代謝や骨代謝、脳・中枢神経など、
体のさまざまな機能を調整する働きをもっています。

女性は更年期を迎えると、エストロゲンの量が低下して、さまざまな体の変化を経験します。

急激な量の変化は、更年期障害などの不調を引き起こしてしまうことも・・・。

 

更年期症状の緩和にローズ&ゼラニウム

 

今回の実験で明らかになった

「ローズオットーとゼラニウムの精油を嗅ぐことで、エストロゲンを増やすことができる!」

つらい更年期障害で悩む方には、症状の緩和に役立つ可能性がありますよね。

ただ一方で、エストロゲン過多の方には、注意が必要といえるかもしれません。

ローズオットーもゼラニウムも「禁忌事項がない」とされている精油ですが…
安全なアロマテラピーを実践するには、最新の知識を常に学んでいきたいですね。

 

研究者のみなさま、今後の研究に期待しています^^