お家で簡単!お鍋でできるハーブの蒸留
庭に生えているティートゥリーの木。
昔、40㎝程の苗を購入して育てていたところ、今や3m程の高さまでスクスクと成長し、見上げるほど大きくなりました。
精油でも有名な「ティートゥリー」
自生地のオーストラリアでは、先住民のアボリジニが健康に欠かせない木として、葉を熱湯に浸して、風邪や頭痛の薬として飲んだり、大切に利用されてきた植物です。
感染症対策では欠かせない精油でもありますが、フレッシュな葉は、精油とはちょっと違った香りで、葉っぱを揉むとフワッと爽やかな香りが漂います。
去年の5月には、綿あめのような白い花も咲かせてくれました。
モフモフして可愛いお花です^^
▼ティートゥリーの花
伸びすぎて混みあってきたティートゥリーの枝を剪定して、少しスッキリとさせました。
早速、枝を小さくカットして、ティートゥリーの葉を蒸留開始。
ハリオのハーブウォーターメーカーを使って、2時間程蒸留していきました。
お家で簡単。ハーブウォーター(芳香蒸留水)の作り方
「自宅に蒸留器がない!」そんな方も多いと思います。
私もキッチンにあるお鍋を使って、ティートゥリーの蒸留に挑戦してみました^^
1.深鍋(パスタ鍋など)を用意します。
(*道具の消毒を行います)
2.鍋に精製水を入れて、落し蓋、すのこのような蒸気が通るものを置きます。
3.鍋の中央にビーカー(耐熱性の容器)を置きます。
4.ビーカーの周りにハーブを敷き詰めます。
5.鍋のフタを裏返しにします。
(蓋についた水滴がビーカーに落ちるように設置)
6.蓋の上に氷を置いて、火にかけて蒸留スタート。
今回は氷がなかったので、蒸気を冷やすのに保冷剤を使用しました。
蒸留中は、部屋中がフレッシュで爽やかな香りに包まれました♪
でも、蒸気が漏れてしまうのは本当はNG(>_<)
一番大切な精油成分・香気成分が蓋の隙間から逃げてしまって、もったいない~。
…という事で、後から苦肉の策で、大きなボウルを蓋にかぶせたところ、やっと蒸気が漏れなくなりました。
(早く気づけば良かったですね 笑)
40分程経過して、採取できたティートゥリーの蒸留水は40mlほど。
(右のビーカー。左のビーカーは、HARIOのハーブウォーターメーカで採ったもの)
ティートゥリーの蒸留水は、ニキビやすり傷、切り傷などのケアに。
感染症予防にルームミストや加湿器に入れてもいいですね。
蒸留後の残渣はこんな感じ。
残った液はこんな色になっていました!
蒸気がかなり漏れてしまったので、部屋の空気が浄化されたような清々しい香りになりましたが…
(それはそれで良かったのかもしれません 笑)
もし、お家で楽しまれる方は、鍋から蒸気ができるだけ漏れないようにご注意くださいね^^
また、雑菌も繁殖しやすいので早めにご使用ください。
ドクダミやヨモギ、ミント、柚子、ラベンダー、ローズマリー、ゼラニウムなど様々なハーブで楽しめます。
以前、桜の花びらで蒸留を楽しんだことも。
お家でお子さまとハーブの蒸留に挑戦してみても楽しいですね^^
(火傷などにご注意ください)
*もっと詳しく、家庭で楽しむ蒸留やハーブウォーターについて知りたい方は、こちらの本もご参考になさってみてください。
『アロマトピア 144号 蒸留器を究めよう! 自分ではじめる蒸留の楽しみ方』
『ハーブウォーターの世界』井上重治 フレグランスジャーナル社